怪談 

2007/08/19 (日)

暑い夏は、怪談でもみて少しでも涼しくなりたい・・というわけで、シネマロブレにて鑑賞。ところで、最近は、シネコンが増えたためか、真夏にスプラッター系のホラー映画はほとんど絶滅状態で上映されませんね。「スプラッター」って死語かも。特に地方では、ほとんどお目にかかりません。

リング』『仄暗い水の底から』などで有名な中田秀夫監督と一瀬隆重プロデューサーコンビの最新作。原作は三遊亭圓朝の「真景累ヶ淵」。

まず、冒頭、講釈師によって、この物語の主人公たちの親の代のうらみ話が語られます。ここで、映画にすっと引き込まれます。まずは、つかみはOKといったところでしょうか。

美しい顔立ちと、やさしい心を持った男で、たばこ売りの新吉(尾上菊之助)。父を何者かに殺され、今まで毅然として生きてきた年上の女性で、三味線の師匠、豊志賀(黒木瞳)。この二人が出会い、激しい恋におちます。ここら辺の前半までは、しっとりとした時代劇を見ている感じ。

尾上菊之助という役者さん、初めて見ましたが、歌舞伎役者さんだけあって、艶っぽいですね。女性に好かれやすいのもわかる気がします。実際に、歌舞伎役者ってやたらもてるし。

しかし、年の差でしかも格差恋愛カップルは、いつの時代でも長くは続かないものなんですね。2人の生活もぎくしゃくし出してしまいます。2人の痴話げんかの際にできてしまった豊志賀の顔の傷が次第に大きくなっていくあたりから、怪談っぽくなってきます。最初は、男勝りな豊志賀が、男女の関係になってからは、急に新吉さんにべったりとなってしまうあたりは、どういうことなんでしょうかね~。

このあと女房を持てば必ずやとり殺す」と書き記して死んでいった豊志賀。自分がこんなこと書かれたら、絶対一人で暮らすかな・・。この映画の新吉さんは、天性の色男。まわりの女性が自然と寄ってきて、恋愛におちてしまいます。新吉さんが恋愛すればするほど、豊志賀の見えない力によって、おどろおどろしい悲劇が続きます。もてない男だったら、なんとも成立しない話ですね。

怪談さすがに恐い場面もあり、上映中、四、五回は「ビクッ」と体が反応してしまいました。特に橋の隙間から豊志賀がギロッとにらみつけるシーンは夢に出てきそうだな・・。あと、後に結婚した妻との間にできた新吉の赤ん坊がまったく泣かない・・というのも不気味でした。さすが、「リング」の中田監督。この辺の抑え気味の恐怖描写はツボをおさえてます。


たまには、夏にこういう怪談話もいいもんです。時代劇は風情があって、ビジュアル的にも涼しいです。見終わってみれば、そんなに恐いところだけを強調しているわけでもないし。死んでからも新吉のことを愛し続ける豊志賀の想いについて考えてしまう作品になってます。この映画のラストも、ホラーっぽくないです。あんなきれいな終わり方がよいか悪いかは別ですが・・。単に恐いもの見たさだけの目的で行ってしまうと期待をはずしてしまうかもしれませんね。
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