善き人のためのソナタ 

2007/08/14 (火)

今週は、お盆休みでずっと自宅におります。劇場で見逃してしまったのでDVDにて鑑賞。毎日、とろけるような暑い日々が続いておりますが、エアコンで室内をギンギンに冷え切った冷戦状態にして、映画に集中。

1984年の東ベルリンが舞台。ベルリンの壁が崩壊する数年前から崩壊後までの話であります。時代の変わり目って、ドラマチックですね。ドイツ映画とはめずらしい。2007年度のアカデミー賞外国語映画賞を受賞しています。

シュタージ(国家保安省)の局員ヴィースラーがある芸術家カップルを盗聴・監視しているうちに、その芸術家たちに影響を受けて変わっていく・・というお話であります。

シュタージ(国家保安省)の存在をこの映画で初めて知りました。当時の旧東ドイツが、この映画で描かれるような絶対的な監視体制をとっていたことにまずは驚かされます。

映画の冒頭、主人公ヴィースラーがシュタージ(国家保安省)では優秀な局員であることが描かれます。こんな冷酷そうなおじさんに寝ずに尋問されたら、自分だったら簡単に自白しちゃいそう。

シュタージのターゲットになってしまった劇作家ドライマンとその彼女の舞台女優さん。なんと、あの冷酷で、国家に忠実そうなヴィースラーが盗聴していくうちにしだいにこの芸能カップルに影響され、最後には、上司にうその報告をしてまでかばうようになっていく過程が描かれます。

ドイツ映画ということで、監督も俳優さんもみな知らない人ばかり。演出も地味めで静かに展開。監視される側の劇作家ドライマン役の人は「ブラックブック」で主演女優さんの相手役として出てましたね。この人だけは、よく知ってます。やはりここでもいい仕事してるな。

この曲を本気で聴いた者は、悪人になれない」というコピーを見て、音楽がたくさん流れる映画を勝手に想像してましたが、主人公が1回ピアノを弾くくらいでした。曲もそんなに印象に残らなかったし。ここはちょっと肩すかしくらいました。

善き人のためのソナタ主人公ヴィースラーが劇作家ドライマンらの生活になぜ影響をうけていったのかが、ちょっとわかりにくかったですね。堅物のヴィースラーの心の変化などをもっとわかりやすく描いてもらえたら、もう言うことのない映画ですね。なんで、ヴィースラーが自分の身の危険を顧みずに彼らを助けようとしたのかが、伝わりづらかったかな。この辺は、あえて控えめな演出にしたのかも。

一見地味めな映画なので、レンタル屋さんでも見逃してしまいそうな映画ですが、休日の夜などにじっくりと見てみると静かな感動を与えてくれるオ・ト・ナな人向け映画であります。

スポンサーサイト

fc2ブログランキング

テーマ:私が観た映画&DVD - ジャンル:映画

コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://movie0930.blog29.fc2.com/tb.php/93-aff66895