ゾディアック 

2007/06/16 (土)

6月16日(土)に鑑賞。久々のデビッド・フィンチャー監督作品とあって,公開が待ちきれなかった作品です。お客さんは,男性中心で30名程度の入り具合。

今だに解決に至っていない実在する「ゾディアック」事件を題材にした映画。自らゾディアックと名乗る殺人鬼の事件に関わったために,人生を狂わせていくことになる男たちの話。デビッド・フィンチャー監督(『セブン』)の最新作。

1969年から実際にあった事件ということですが,自分は全く知りませんでした。この事件をモデルに作られたのが『ダーティーハリー』だったとは・・。

サンフランシスコ・クロニクル紙の風刺漫画家なのに事件にどっぷりとはまってしまう青年を演じたジェイク・ギレンホール君。彼の抑え気味の演技はさすが。挙げ句の果てには家族そっちのけで,奥さんに実家に帰られてでも真相に迫ろうとする姿は見応えあり。あれじゃ,逃げられても仕方がないです。警察も,世間からは忘れ去られ,事件が風化しかけてるので,倉庫に眠ってる捜査記録を自由に見せてくれちゃったりします。管轄に縛られない分,自由な発想で事件の真相に迫って行けたということか・・。

サンフランシスコ市警刑事役のマーク・ラファロ。この人ほとんど知りませんでしたが,犯人を逮捕できなかった挫折感をこれまた抑え気味の演技でいい味出してます。もともと有能な刑事さんなだけに余計に事件の難解さが伝わってきます。

サンフランシスコ・クロニクル紙の花形記者役のロバート・ダウニーJr。この人,若手のころからドラッグにおぼれてしまう役がうまいです。ていうか実生活上でも事薬物依存性だったし・・。ゾディアック本人から殺人を予告され,恐怖感に耐えられなくなり,酒とドラッグに逃げこんでしまう役を余裕で演じてます。

ゾディアック字幕の人物名と顔を一致させるのが大変なところも結構ありました。「マジョー」って誰だっけ・・みたいに名前をしっかり覚えてないとついて行けなくなります。途中,置いて行かれたところもありました。DVDが出たらもう一度最初から見返してみないと・・。

未解決事件に取り憑かれた男たちの人生がそれぞれに描かれ見応えあり。途中で,別の部署に異動し,家族との生活を選んだ刑事と残った刑事との最後のやりとりも印象に残ります。

セブン』では見事なオチを用意してくれていましたが,今回はオチなし。実際の事件も係属中とのことなので,当然本編でも未解決のまま終了。上映時間157分。ちょっと長かったですが,事実に基づいてるので仕方ないか・・。じっくりと捜査の過程を見せてくれ,この事件に関わる男たちの人生もじっくりと味わえます。見終わってスッキリはしませんが,事件に関わったおじさんたちの哀愁ただよう渋めの映画です。


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コメント

確かにシブい

シブい、という言い方もありますか。私は「地味だな~」と思いました。役者さんの演技や、フィルミングはすっごくいいのですが、ストーリーが地味過ぎるかなと。でもこういう映画があってもいいですよね。

chuchuさんへ

そうですね。実際の事件を基にしてるので,派手な演出はせずに,淡々と描いてましたね。この映画を「ゾディアック」本人が見てたらどう思うのかな・・とか思うとゾクゾクしちゃいました。

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『ゾディアック』-地味だけど観る価値あり

Zodiac日本でも既にアメリカで『Zodiac』公開!などと記事が出ているのに、うちの近所では全く音沙汰がないのでネットで調べてみると、全米で数箇所しか上映されてなくて、しかも田舎町のうちの近所なんか全然やってません
  • [2007/06/26 22:11]
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