ザ・マジックアワー 

2008/06/08 (日)

シネマハーベストウォーク(小山)にて鑑賞。日曜昼間の上映だったため、ほぼ満席状態。ここ最近ではめずらしく盛況でした。相当ヒットしますね、この映画。

暗黒界のボス(西田敏行)の愛人(深津絵里)に手を出してしまった男(妻夫木聡)が、命を助けてもらう代償に伝説の殺し屋『デラ富樫』を探し出すはめになる…という映画。『THE 有頂天ホテル』の三谷幸喜監督作品。三谷幸喜監督作品では、『ラヂオの時間』がお気に入りです。

映画の最初の方で描かれる佐藤浩市演じる売れない役者ぶりがいいですね。やっと役をもらったチンピラ役も、スター俳優の気まぐれであっさりとおろされちゃったり、うしろ姿だけの出演だったりと、佐藤浩市のこういうダメ男ぶりがけっこう新鮮でした。佐藤浩市のマネージャー役の小日向文世もこれまた、好きな役者さんで、相変わらず、いい味だして振り回されてます。

妻夫木聡は、『ウォーターボーイズ』でもそうでしたが、いい男なのに、こういう情けない男の役が似合いますね。妻夫木聡の情けない男ぶりがさえまくっていて、ピンチになればなるほど、見てる方としては楽しませてもらいました。

佐藤浩市が『デラ富樫』になりすまして、暗黒界のボスに最初に出会う場面は最高に笑えました。ここがこの映画で一番笑えるところです。あと、寺島進と一緒に、外国人マフィアとの武器の取引交渉についていく場面も、かなり笑えましたが、銃の撃ちあいになり、一発も当たらなかったのはちょっと無理があるような気がしますが…。西田敏行が暗黒界のボスにしては、いいおじさんな感じで、そんなに凄みはないです。それに対し、寺島進のマフィアぶりはさすがといったところです。

ザ・マジックアワー後半以降、前半の面白さが若干息切れしてしまったのは残念です。できれば、佐藤浩市演じる売れない役者さんが、最後の最後まで、映画だと信じさせるように、妻夫木聡にがんばってもらいたかったところですが、そうすると、やはり脚本に無理が出てしまうのでしょうか。

三谷幸喜監督作品は、安定感のあるコメディ映画といった感じで、安心して見られます。前作の『THE 有頂天ホテル』は、登場人物が多すぎて、エピソードもバラバラだったので、おもしろさが散らばってしまった印象でしたが、今回は、そういった点ではまとまっていてよかったと思います。ただ、やはり、欲を言えば、前半の笑いのピークが後半まで続かなかったところは残念です。

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