ドリームガールズ 

2007/02/24 (土)

2月24日(土)の朝一の上映回で鑑賞。お客さん,5人しか入ってませんでした。大人向けの映画は,朝一に行くとガラガラですね。

1982年にトニー賞を受賞したブロードウェイミュージカルの映画化。女性3人のグループ『ザ・ドリームズ』のショービズ界での成功と挫折の物語。

この映画は,人気グループ『ザ・シュープリームス』(1962年結成)とそのメンバーのダイアナ・ロスの話をモデルに生まれた物語ということなので,その当時のことをよく知っている世代の人たちはより深く楽しめるのではないでしょうか。

とてもパワフルなブラック・ミュージカルでした。始まってからずっーと歌ってたような印象ですね。映画の中盤あたりで,ちょっとお腹が一杯になりましたが・・・。味付けも濃いめな感じだし。

物語から歌に入るところが自然でしたね。気が付いたら歌ってるみたいな感じ。いきなり歌い出すようなことはなかったので,この点はプラスポイント。

実力はあるのにルックス的には劣っているため,ボーカルからコーラスにはずされしまうエフィー。やはり,実力よりもテレビ映りのよい美人の方が(ショービズ界では)必要とされてしまう厳しい現実。美人が徳なのは世界共通です。彼女を演じたジェニファー・ハドソンは新人とは思えない貫禄ぶり。25歳にしてすでにおばさん顔(すみません)で子持ち役もまったく違和感なし。彼女が主役以上の存在感を出してます。

最近ヒット作に恵まれなかったエディ・マーフィですが,この映画では,人気歌手のジェームス・アーリー役でかなりいい味だしてます。人気絶頂のころから落ち目になるまで,路線変更に苦悩する役をうまく演じてました。

ドリームガールズすでに音楽界ではスーパースターのビヨンセ・ノウルズは,本業と同じ歌手の役ということもあってか,ここでもスターの貫禄を存分に見せてくれます。アップに耐えられる美女ですね。

最初から最後まで,歌唱力合戦。パワフルすぎて逆に観ていて疲れてしまう部分もありました。歌・ダンス・衣装とどれもすばらしいのですが,いまひとつピンと来なかったのは,ストーリー自体はそれほど驚きはなく,予測範囲内で展開していたからでしょうか。


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魂(たま)萌え! 

2007/02/11 (日)

2月11日(日)に鑑賞。やはり,客さんは,年配の大人な方々がほとんどでした。購入したパンフの色がやたら鮮やかだな・・。

桐野夏生の同名小説を『どついたるねん』『亡国のイージス』の阪本順治監督が映画化。『パッチギ』,『フラガール』などを制作したシネカノン作品であります。平凡な59歳の主婦敏子(風吹ジュン)が,夫(寺尾聰)の急死によって第二の人生に目覚めていくというお話。

主演の敏子さんを演じる風吹ジュンの演技がすばらしい。とてもキュートでした。突然夫に先立たれた敏子さんに次々襲いかかるトラブル。息子たちとの相続問題,夫の愛人の出現などなど・・。夫の生前のことを実はよくわかっていなかったことを思い知らされる敏子さん。ハラハラすると同時に声援を送りつつ観てました。

亡き夫の携帯に夫の愛人(三田佳子)からの着信,という展開も怖いです。愛人と敏子さんとの静かなバトルも見ごたえ十分。何気ない会話やしぐさから目が離せませんでした。お線香にあげに来た1度目のバトルと愛人の経営するそば屋での2度目のバトル。バトルと言っても殴りあうわけではありませんが・・。いずれもすごい演技合戦であります・・。

困ったときにいろいろと世話を焼いてくれる仲良し友達3人組(藤田弓子,由紀さおり,今陽子)が出てくるとほっとする感じでなごみました。みな自然な演技で,ほんとの友達みたい。このお友達もキュートで元気です。やはり,持つべきものは友なのでありますね・・。

敏子さんがプチ家出するカプセルホテルの変な住人のおばあさん(加藤治子)とのエピソードもおもしろかったです。かなり記憶に残るキャラでした。しかし,ただの変なおばあさんではなかったんですね・・。

魂萌え!この映画に出てくる男たちがみな情けないのも印象に残りましたね。特にラブホテル前で敏子さんにふられた男(林隆三)が,自宅に夕飯の連絡をするところは笑えました。この映画に出てくる女性がみなしたたかな感じなので,余計に情けなさが目立ちます。

初めのうちは,あたふたしていた敏子さん。渡る世間は鬼ばかり・・の世間の荒波にもまれ,次第にたくましくなって自立していくところが見所。終盤では,映写技師を目指し始める敏子さん。観ている方も応援しつつ,ラスト近くの晴れやかな表情を観てしんみりと感動してしまいました。


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どろろ 

2007/02/06 (火)

2月6日(火)の仕事帰りに鑑賞。お客さんは,学生さんが多かったようです。スーツ姿は自分だけか・・・。

手塚治虫の同名漫画の実写映画化。体の48か所を魔物に奪われた百鬼丸(妻夫木聡)が肉体を取り戻すために,野盗の『どろろ柴咲コウ)』とともに旅に出るというお話。

魔物がやたら弱いな〜。すぐやられちゃうし・・・。映画の中盤で,魔物と戦って次々と倒して行く場面がダイジェスト版的に流れますが,ここら辺がやたらチープに感じられました。ぬいぐるみみたいな魔物が出てくるし,CGもよくできているとはとても思えませんでした。観ている方が恥ずかしくなってしまうチープさ。ここは,かなりのマイナスポイント。

魔物を倒すと,失われた自分の体の一部分を取り戻すことができる,という設定はおもしろいんですけどね・・・。

後半は,家族(特に父と子)の話になってくるのですが,話が小さくなってしまい残念。天下統一とか言ってるくせに,なんか,エキストラの人の数が少ないし・・。ただ,役者さんの演技がよいので鑑賞にはたえられますが・・・。

上映時間138分と長いわりには,旅をした感がないです。テンポもゆっくりな気がします。満腹感は低いです。『ロード・オブ・ザ・リング』などで目が肥えているお客さんにはかなり物足りなく感じると思いますよ。

どろろ妻夫木聡は,百鬼丸になりきってなかなかよかったと思います。柴咲コウとの掛け合いも悪くないと思います。百鬼丸の父であり,武将役の中井貴一の悪役は迫力ありましたね。この人,『亡国のイージス』の悪役でもかなりいい味だしてたし・・。

特に終盤の父との対決は見せてくれたと思います。魔物にとりつかれた中井貴一は結構よかった。ただし,作品全体としての完成度は低いかな。この手のジャンルの映画はまだまだアメリカの方が上手だな・・などといろいろとつぶやきたくなる残念な作品でありました。


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